カブトムシ

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カブトムシの寿命


地上に出てきてから1~2カ月くらいだそうです。ようするに、ひと夏の命です。メスの中には冬を超えるものがまれにいると、子供の頃に本で読んだ記憶がありますが、オスはまずいないそうです。

カブトムシとの出会い


この夏はカブトムシに3度会いました。
一度目の出会いは会社の敷地内。歩いていたところを同僚が見つけて子供にどうぞと持ってきてくれました。性別はオス。ただ、このカブトムシとは8月初旬にサヨナラしました。理由は、妻が

『カブトムシの寿命が短いんだから逃がしてあげなさい!狭い観察ケースで一生を終えるなんてかわいそうでしょう。』

と、訴えた為です。

二度目の出会いは盆前の夏祭り。この時は近所のお父さんたちとお酒を飲んでいるときに、近所のとあるお父さんの頭に突撃してきた個体。これがオスのカブトムシでした。私にぶつかってきたのではなかったので、我が家に持ち帰ることはできませんでした。

三度目の出会いは今週月曜日。長男の幼稚園で飼っていたメスのカブトムシを、シャイな長男が先生にお願いしてもらってきました。どうやら、この夏の間ずっと面倒を見ていたようで、感情が入っていました。

長男の涙


先生からは、週末にでも観察ケースを移して返してくれればいいと言われて手渡されました。我が家に来てからも長男はしっかりと世話します。餌を毎日変えて話しかけてます。

そして本日。せっかくなので長男にすべてやらせようと、新しい観察ケースに腐葉土と餌を用意し、カブトムシを移すように言うと長男は言うのです。

『カブトムシが寝て動かんよ。昨日、一杯休んで疲れたんじゃない。』


昨日までガサガサしていたのに?

気になって触ってみると動きません。どうやら寿命を全うされたようでした。長男にそのことを伝えると、目から涙がホロリ。最近は泣くことを我慢するようになったので、声には出さないものの、次から次へと涙がホロリ。本当によく面倒を見ていました。悲しいよねぇ。

新しい命


どんな言葉をかけようかと悩んでいたのですが、カブトムシがメスだったことからわずかな可能性をかけ、声をかける前に卵探しをしました。すると、白いものがいくつが確認できました。

息子にこのことを伝え、来年まで面倒をしっかりみることをカブトムシさんに約束。寿命を全うしたメスのカブトムシさんは、庭の片隅に一緒に埋めて合掌。

長男がまた一つ成長した気がします。

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